色々な商品についている知らない表示マークを見るとつい調べてしまう、松本です。
第1弾「ペットボトルキャップでワクチン」プロジェクトは一旦9月30日で区切りをつけ福知山市にある回収業者のスリーエス様へ持っていくことになりました。
「ほんの一カ月少しというこの短期間の試験運用でこれだけのキャップが集まったかと思うとすごいね」と計量してくれています。
キャップには特に目立った汚れも無く、綺麗な状態で集まりました。皆さんが回収ボックスに入れる前にきちんと水でゆすいだり、回収ボックスの設置場所によってはアクションリーダーが水をはったバケツを用意するなど様々な工夫をしてくれていたおかげだと思います。
集まったペットボトルキャップをトランクと後部座席へつめこみ、いよいよ出発です。水素で走る燃料電池自動車「MIRAI」で持っていきます。MIRAIは今最も注目される車。水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくり、その電気でモーターを回して走る車で、二酸化炭素という有害物質を排出せず水しか排出しないので環境に優しい車、SDGsな車です。
ただ水素を充填する事ができる水素ステーションがまだまだ少ない事が心配されています。今回MIRAIでキャップの運搬をするとともに、水素ステーションがまだ無い京都府北部へも安心してドライブが出来る事を皆さんにお伝えしたく検証してみました。往復約200kmありましたが、満タンにしていなくてもなんの不安も無く安心して帰ってくる事ができました。
今回お世話になったスリーエス様は、産業廃棄物処理やリサイクル事業の他、福祉用具の貸与・販売事業などもされていて様々な角度から地域に貢献されています。またエコキャップ運動などの活動を通じてSDGs達成に繋がるよう取り組んでおられ「福知山市SDGsパートナー企業」として認定されています。私たちがお預けしたペットボトルキャップを回収業者にリサイクル資源として売り、その売却益を「認定NPO法人 世界の子供にワクチンを 日本委員会」に寄付し、ワクチン支援へと繋げて下さいます。
「スリーエス様も快く対応いただき、今後も続けていく意味はあるね。」と真下さん。
最終ペットボトルキャップは、総重量約49㎏!20,400個集まりました。寄付額に計算すると245円(1㎏=5円で計算)、ポリオワクチンにすると約12人分に相当します。これだけ?現金で245円を寄付すればいいのでは?と様々な考え方があると思いますが、これだけの量のプラスチックゴミを減らすことができ、リサイクルされ、ワクチンに繋がったと考えるととても意味があり、皆さんの心のこもった245円だと思います。8名のアクションリーダーをはじめその拠点の社員とその周辺の方々のご協力によりこのような成果に繋がりました。私たちが自発的に行動を起こし、スリーエス様をはじめステークホルダーの方々と協働してSDGsに貢献できた経験は、KTGグループにとって新しい一歩です。これからも地域の企業や人々と共に力を合わせて“持続可能なまちのあり方”を考えていきたいと思っています。今回ご賛同いただきました皆様、スリーエス様ありがとうございました。
後日、「認定NPO法人 世界の子供にワクチンを 日本委員会」から感謝状が届きました。実際にワクチンが届くところまでご一緒することはできませんが、この感謝状を見ると今回の活動が子供達の笑顔と健康を守る支援へ繋がった事を実感することができ、とても嬉しくなりました。